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ホンダ/バッテリーレス電子ペーパー、本格採用

2016年07月20日/生産

トッパン・フォームズは7月20日、独自開発したバッテリーレス電子ペーパーラベルが本田技研工業が自動車組み立てラインに本格採用したと発表した。

<バッテリーレス電子ペーパーラベル>
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採用したのは、本田技研の埼玉県寄居町の埼玉製作所寄居完成車工場。

自動車の組み立てラインを移動する金属製の台車に貼り付け、個体識別と工程管理をするために使用する。

同工場は2013年に稼動、人とロボットそれぞれの特性を活かしたグローバル競争力のある生産技術と、環境保全に配慮した工場としての技術を世界に発信するマザー工場。

年間25万台の生産能力があり、埼玉県小川町の同社小川エンジン工場で生産されたエンジンの供給を受けて、車体のプレス加工から完成車検査、出荷までを行っている。

本田技研では、2013年1月に小川エンジン工場でエンジン製造時の部品ピッキングのための指示表示にこの製品を採用した経緯がある。電池交換の必要がなく、導入後 3年以上経過後も問題なく稼働している実績から完成車工場への本格導入となったもの。

特徴は、バッテリーレスで表示の書き換え・保持が可能(HF 帯)、台車等に貼り付けたまま運用可能で、貼り替えの手間を削減、貼り替えミスも防止、繰り返し使用可能のラベルをはじめ、消耗品の削減で環境負荷を低減する。

また、最大 200mmの通信距離(金属に貼り付けた場合は 1/2~1/4 に短縮)、国際通信規格(ISO/IEC 15693)準拠の装置でデータの書き換えが可能、表示以外の情報をメモリーに格納可能(512 バイト)である。

トッパンフォームズでは、今回の組み立てラインへの採用をきっかけに、ほかの工場・ラインへの採用に向けて尽力するとしている。そのほか、物流、流通、通販業界など物品管理が必要な企業への提案を進め、バッテリーレス電子ペーパーとして 2018年度に5億円の販売を見込んでいる。

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