ヤマト運輸、北海道の名士バス、士別軌道、十勝バスの4事業者は9月27日、北海道の路線バス4路線で「客貨混載」を開始した。
7月から北海道運輸局主導のもと、4事業者による「ひと・もの 協働輸送プロジェクト」を発足し、道内の4路線(恩根内線・下川線・朝日線・帯広陸別線)で路線バスが荷物を輸送する「客貨混載」の実証実験を行っていた。
約2か月間の実証実験を終え、本格的に開始した。
取り組みは、座席の一部を荷台スペースにした路線バスを運行。宅急便を積載するため、座席の一部を荷台スペースとして確保した路線バスを運行する。
これにより、地域の顧客には、地域のバス路線網が維持され、安定的に路線バスを利用できることで、病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながる。
また、ヤマト運輸のセールスドライバーが各地域(美深町・下川町・朝日町・陸別町)に滞在できる時間が増えるため、顧客からの要望に対して柔軟に応えることができるようになる。
バス会社は、路線バスの空きスペースで宅急便を輸送することで、バス路線の生産性が向上し、バス路線網の維持につながる新たな収入源を確保することができる。
ヤマト運輸は、トラックの走行距離が1日約60km削減され、CO2排出量の低減につながるとしている。