日本貨物鉄道(JR貨物)が11月16日に発表した10月の輸送動向によると、コンテナ貨物の輸送実績は196万6000トン(前年同月比4.5%減)、車扱は71万トン(1.9%減)となった。
今月は、台風18号接近ならびに仙台・福島地区風規制等の影響により、月全体では高速貨20本が運休となった(前年は高速貨73本、専貨2本が運休)。また台風10号の影響で不通となっている石勝線・根室線については、引き続きトラック・船舶による代行輸送を実施した。
コンテナは、自動車部品が、熊本地震で被災した現地工場の復旧に伴い荷量が回復し好調となったほか、エコ関連物資が北海道内での建設発生土輸送が堅調に推移し前年を上回った。
一方、農産品・青果物が台風10号の被害を受け、北海道地区からの馬鈴薯・野菜類が減送となったことに加えて、東北・新潟地区からの民間流通米輸送が低調に推移したことにより前年を下回った。
紙・パルプが新聞紙・コート紙の需要の落ち込みにより発送減となったほか、積合せ貨物、化学工業品など前年を下回った。
コンテナ・車扱合計では、3.9%減だった。