NECは2月13日、香港の公営郵便事業者である香港郵政に、漢字(繁体字)で書かれた宛先住所を読み取り、仕分する機能を、稼働中の郵便自動化システムに導入したと発表した。
漢字住所の読取仕分機能を導入するシステムは、2008年から複数回にわたってNECが納入した、九龍湾(カオルーンベイ)のメール処理センターで稼働中の15台。
機能の導入により、システム全体で一時間当たり最大56万4000通の漢字住所が書かれた郵便物の自動仕分処理が可能となり、香港郵政の業務効率化に貢献した。
今回の導入は、日本で長年培った漢字住所の読み取り、仕分のノウハウを活用することで、効率化・短期間化を実現した。
香港郵政とは、1980年代後半に郵便自動化システムを導入して以降、30年以上に渡り業務の効率化に貢献してきた。導入は、NECのこれまでの実績や技術力が高く評価されたものと考えているとしている。
なお、近年、香港は、漢字住所が書かれた郵便物が増加している。そのため、手書き・印字された英文住所の自動仕分処理に加え、漢字住所の自動仕分処理のニーズが高まっていたもの。
NECは、1961年より郵便自動化システム事業を展開し、世界50か国以上の郵便事業者にシステムを納入している。漢字住所の読取仕分機能は、日本国内での郵便自動化処理の一環で、1980年代から国内の郵便事業者に導入している。
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