三菱地所は5月15日、千葉県習志野市で計画を進めていた地上4階建て・床面積3万9100m2の物流施設「ロジクロス習志野」を着工した。
<右側が東洋エンジニアリング本社・総合エンジニアリングセンター、左側に千葉工業大学、その間が建設場所>
三菱地所単独開発では、4棟目となるもので、竣工は2018年3月を予定している。
千葉県エリアの主要幹線道路の国道357号線に至近で、首都高速湾岸線を利用した都心向け配送や、東関東自動車道、京葉道路を利用した広域配送も可能な好立地。
立地は、JR京葉線新習志野駅から徒歩約5分と至近。雇用確保でも良好な環境となっている。
立地や施設計画が評価され、日本リアリストと全棟賃貸借契約を締結。
日本リアリストは埼玉・千葉エリアを中心に、物流施設のサブリース事業を手掛け、現在約60棟の物流施設を管理しており、この拠点の開設により、さらなる事業拡大を目指す。
施設は、1階に大型トラックが着車可能なトラックバースを敷地南北の両面に設置。床荷重1.5t/m2、梁下天井有効高5.5m以上、柱スパン10m以上、全館LED対応、と最新の物流施設が備える汎用性の高い仕様としている。
各区画に荷物用エレベーター(積載荷重3.5t)、垂直搬送機(積載荷重1.5t)を各1基設置し、効率的な物流オペレーションをサポートする。
また、非常用発電機を設置し、緊急時のテナントのBCPをサポート、施設で働く人々が安心して働ける環境づくりを図っている。「DBJ Green Building 認証制度」で「きわめて優れた環境・社会への配慮」がなされたビルとしてPlan認証を取得。
<右が三菱地所の細包執行役常務、左が日本リアリストの天野代表取締役>
三菱地所の細包憲志執行役常務は「この場所は、元々東洋エンジニアリングの土地だったものを購入したもの。社内で慎重に検討した結果、物流施設建設が最適となった。今後も年2~4件の開発用地取得を目指すとともに、積極的に高機能な物流施設の開発に取り組んでいく。将来的には三菱地所の主力事業になるまで発展させていきた」と話した。
日本リアリストの天野純一代表取締役は「立地が非常に良いので、引き合いも非常に多い。さまざまな業種からの問い合わせがある。貸付区画は最大3区画まで分割対応が可能だ」と述べた。
■概要
所在地:千葉県習志野市茜浜2-19-48
アクセス:東関東道谷津船橋ICまで約1.6㎞
京葉道路花輪ICまで約2.9㎞
国道357号線まで約0.3㎞
JR京葉線新習志野駅から徒歩約5分
京成バス千葉工業大学入口
敷地面積:約1万9300m2
延床面積:約3万9100m2
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2017年5月15日
竣工:2018年6月(予定)
設計・施工者:鴻池組
三菱地所/丸の内エリアの飲食店向け共同調達プラットフォーム試験運用