三菱地所は7月25日、香港を拠点としアジアで不動産開発投資を行うARCH Capitalと、台湾の主要物流拠点である「桃園市」において、物流施設開発事業「(仮称)桃園市楊梅(タオユエンヤンメイ)プロジェクト」に参画することを発表した。
台湾での物流施設開発は三菱地所初、日系デベロッパーとしても初めて。総事業費は約48億NTD(約220億円、NTD=4.6円換算)、冷凍冷蔵フロアを有する延床面積約6.4万m2のマルチテナント型大規模物流施設となる。竣工は2025年の予定。
桃園市は人口の約4割が居住する台湾北部に位置し、桃園国際空港、台湾港、基隆港に近い台湾の物流最大集積地。近年、物流施設の供給が続いており、台湾西部を縦断する高速道路1号線の楊梅インターまで車で約8分、桃園市中心部まで車で約20分という好立地に建設する。
台湾では希少なランプウェイや太陽光パネル等の施設を装備し、施設の使用する電力の約60%を自給する計画。また、賃貸区画全4フロアのうち1フロアを小割可能な冷凍冷蔵フロアとし、台湾のコールドチェーン需要に応える。
総事業費は約220億円で、三菱地所はJV会社の持分30%を取得して事業に参画する。なお、同社グループはこれまで台湾において不動産開発事業、建築設計、施設管理運営等に取り組んでおり、不動産開発は今回で7プロジェクト目となる。
■施設概要
所在地:桃園市楊梅區梅獅路二段 616 巷路口
事業シェア:三菱地所 22.5%、ARCH Capital 52.5%、その他台湾企業 25%
アクセス:(自動車)高速道路1号線楊梅ICから3km、高速道路3号線龍潭ICから7.5km
敷地面積:2万2093m2(6683坪)
延床面積:6万4301m2(1万9451坪)
構造:地上8階建、シングルランプ型
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2024年1月
竣工:2025年(予定)
三菱地所/関西エリアでマルチ型冷凍冷蔵倉庫を1棟着工、1棟計画