日本水産(ニッスイ)は5月11日、ファインケミカル総合工場鹿島医薬品工場が竣工した。
工場は、医薬品原料としてのEPA(エイコサペンタエン酸)の生産に特化し、ニッスイが長年にわたり培ってきた高純度EPAの抽出・精製技術を結集させた最新の生産設備を有する。
今後はcGMP基準の取得などに着手し、2018年1月に稼働開始の予定。
投資金額は総額80億円、建設地は既存のファインケミカル総合工場鹿島油脂工場(茨城県神栖市)の隣地。
■概要
名称:日本水産 ファインケミカル総合工場鹿島医薬品工場
所在地:茨城県神栖市東深芝18-2
工場建築面積:2728m2
工場延床面積:3708m2
構造
医薬品製造所:鉄骨造 2階建
医薬品倉庫・出荷場などのその他の施設:鉄骨造平屋建
主要設備
医薬品製造所:魚油高度精製用の連続蒸留設備、液体クロマト設備
医薬品倉庫:免震架台を有する自動倉庫、自動搬送設備(コンベア・AGV)
設備能力
医薬品製造所:医薬品原料生産能力420トン/年
医薬品倉庫:200リットルドラム缶製品保管量は最大720ドラム
関連施設
屋外タンク:タンクヤード2施設分、コーンルーフタンク10基
医薬品工場専用の医薬品用窒素タンク:1基
第2水処理設備の設置:生産能力増強に伴う砂ろ過およびRO水の処理能力増強
ニッスイ 決算/物流事業の売上高1.8%減、営業利益3.6%減