穴吹工務店とフルタイムシステムは10月3日、マンション共用部分のオートロックと宅配ボックスに顔認証技術を組み合わせた「サーパスエスコートサービス＋“F-ace”（フェイス）」を共同開発したと発表した。
＜導入イメージ＞
サーパスエスコートサービス ＋“F-ace”（フェイス）の特徴は、鍵やカードを使うことなくエントランスホールのセキュリティエリアに入館可能で、子供の帰宅を保護者にメールで自動的に知らせ、宅配ボックスにも顔認証システムを採用し、従来のキーヘッドやカードも利用可能となっている。
さらに、採用した顔認証システムには、世界トップクラスの技術を導入し、玄関ドアにデジタルロック（オプション）を採用すれば、鍵を持たずに外出することも可能だ。
オートロックと宅配ボックスに顔認証技術を組み合わせたセキュリティサービスは、日本初（2017年10月：フルタイムシステム調べ）。
フルタイムシステムの宅配ボックス（フルタイムロッカー）に F-ace のシステムを組み込むことで、各種サービスの提供および24時間365日オンラインによる保守管理を実現する。
＜宅配ボックスでの登録イメージ＞
宅配ボックス内蔵カメラで入居者自身が顔を撮影し、宅配ボックス操作画面で登録を行うため、いつでもその場で顧客の都合のよいときに登録できる（登録には、引き渡し時に配布する認証用マスターキーが必要。※顔認証の登録は任意となる）。
顔認証システムには、NEC製「NeoFace 顔認証システム導入セット」を採用する。システムは米国政府機関の顔認証技術コンテスト「FRVT2013」で首位の評価を獲得した顔認証エンジンを使用しており、さまざまな場面で高セキュリティかつ利便性の高い顔認証システムを実現する。
今後、サーパス磯部町（富山県富山市、2018年12月竣工予定）とサーパスシティ呉ゲートレジデンス（広島県呉市、2019年1月竣工予定）に先行導入する予定。
今後計画する物件については、物件特性に応じて順次導入していく予定。
穴吹工務店が過去に施工した物件がリニューアル工事をする際にこのサービスの導入提案や、フルタイムシステムの販路を通じて他社施工マンションへの導入も予定している。
なお、従来の「サーパスエスコートサービス」は非接触ICカードの認証機能を利用したセキュリティシステムで、対応キーひとつでマンション共用部分のオートロックを解除し、宅配ボックスの荷物取り出しができるもの。
「便利」という声をある一方で、「認証キーをかざすのが面倒」、「忘れて外出した場合に入れなくなる」等の意見もあったことから、穴吹工務店では、さらなるセキュリティの強化と利便性向上を模索し、物理キーが不要で、「鍵を落とす・忘れる」、「なりすまし」の心配のない入館システムをフルタイムシステムと共同で開発することになった。
