グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(以下:GLP)は10月5日、千葉県流山市でマルチテナント型の先進的物流施設「GLP流山III」の起工式を行った。
GLP流山IIIは地上4階建て、延床面積約8.9万m2、プレキャストコンクリート(PC)造・免震構造の先進的物流施設で、2019年2月竣工の予定。
免震構造で、ワンフロア当たりの床面積が約2万m2と2層の大型ニーズに対応可能で、BCP対策として非常用発電機を装備し、非常時に井戸水を利用してトイレ洗浄や事務所の一部に電気供給する予定。
太陽光パネルの設置や全館LED照明で環境に配慮すると同時に電気使用量の削減を実現する。
都心から約25km、常磐自動車道流山ICから約1km、外環自動車道と首都高速自動車道が利用可能な三郷ICまで約6km、国道16号線にもアクセス良好、加えて東武野田線初石駅から約1.8kmに立地する。
<(左)JFEシビルの藤井 善英社長、GLPの帖佐義之社長、日本ロジステックの黒川尚悟社長>
起工式には、賃借を決定している日本ロジステックの黒川尚悟社長、JFEシビルの藤井 善英社長、GLPの帖佐義之社長らが参列し、安全を祈願した。
GLP流山IIIで約4万m2を利用する日本ロジステックは、縦搬送能力、保管効率も向上させるレイアウト、免震構造や全館LED照明、庫内労働環境向上を図るトイレ・駐車場台数の充実や大型シーリングファンの設置などが決め手となって入居を決め、近隣エリアで運用する拠点での需要拡大に対応する新たな戦略的営業拠点として利用する。
GLP流山プロジェクトは、3棟から成る総延床面積約32万m2、投資総額約590億円の規模で、2016年9月に「GLP流山I」、同11月に「GLP流山II」は着工済み。複合的な物流施設である特色を活かし、工場用途への対応や共同荷受システム、人材派遣会社事務所、コンビニエンスストア、給油所、洗車場、託児所、最寄駅までの無料送迎バスと路線バス、コインランドリーなどを整備する予定。
GLPの帖佐 義之社長は「GLP流山IIIは、複合物流施設ならではの汎用性に富んだ幅広いサービスや仕様を擁し、未来型の物流施設として提案できる施設です。日本ロジステック様に早々に入居をご決定頂きましたことを大変嬉しく思います。これらの施設を通じて物流オペレーションの最適化や効率化と併せて、社会の一員として環境配慮や地域との共生にも注力してまいります」と述べている。
■GLP流山IIIの施設概要
所在地:千葉県流山市大字南字下耕地
敷地面積:約42,000m2
延床面積:約89,000m2
着工:2017年10月
竣工:2019年2月(予定)