佐川急便は10月31日、北海道旭川市の旭川中央ハイヤーと11月1日から乗合タクシーを活用した貨客混載事業を開始すると発表した。
運用フローでは、往路1便目運行後、旭川営業所で配達荷物を受け取り、受け取った後はJR東旭川駅から通常運行する。
乗車待ち、空車時間など運行の合間を利用して配達し、配達業務を終えたら、旭川営業所で不在などの未配達の荷物を引き渡して業務終了する。
旅客または貨物の運用に特化してきた従来の輸送の在り方を転換し、一定の条件のもと旅客と荷物を運ぶ「かけもち」ができるよう、規制が緩和されたことから、この制度を活用して、佐川急便は旭川中央ハイヤーの乗り合いタクシーで宅配便を運ぶ新たな貨客混載事業を開始する。
旭川中央ハイヤーの乗り合いタクシーは、JR東旭川駅と約20キロ離れた米飯(ペーパン)地区(「東桜丘」「瑞穂」「米原」「豊田」の4地区を総称した地名)間を、住民の予約に応じて平日10便、土日7便運行している。
計画している配達エリアは旭川市米飯地区、東旭川駅周辺で、予約のない時間帯を乗り合いタクシーの運転手が個別配送するもの。
佐川急便では、新たな配送モードの構築による効率化を目指すとともに、地域活性化に貢献できる取り組みを積極的に進めていく。