フェデックスエクスプレスは11月20日、11月24日のブラックフライデーから12月24日のクリスマスイブまで続く年末商戦期間の貨物取扱量を3億8000~4億個(フェデックスグローバルでの数字)と予測していると発表した。
消費者が海外のEC業者から買物をして国際輸送で商品を受け取る越境ECの成長により、年末商戦期間は世界規模で知られる大きな現象となっている。年末商戦期間直前の中国の「独身の日」(11月11日)に行われた昨年の買い物の37%は、海外のブランドや販売業者を利用したものだった。
越境ECの売上規模は、2022年にはEC全体の20%に達することが見込まれるが、輸出入ともにアジア太平洋地域が最大規模の越境EC地域になる予定。
この時期はEC業者、特に越境ECで海外の顧客ベースを拡大したい中小企業(SME)にとって、非常に大きな商機。フェデックスは出荷プロセスを簡素化し、消費者のショッピング体験を向上させることで、年末商戦期間の恩恵を最大限受けられるよう、EC小売業の顧客をサポートする。
フェデックスエクスプレス・アジア太平洋地域のカレン・レディントン社長は「オンラインショッピングは2、3回クリックするだけの簡単なものだが、フェデックスのような物流会社はその舞台裏で働き、ECショッピング体験の一コマ一コマを支えている。私たちの事業はEC市場の背骨。ECのバリューチェーンを支えるエンジンとして、フェデックスが提供するエンドツーエンドのサービスポートフォリオは、顧客のビジネスを成功させるうえで欠かせない存在です」と話している。