防衛省は5月29日、北朝鮮船籍タンカー「JI SONG 6号」(IMO番号:8898740)と中国国旗とみられる旗を掲揚した船籍不明の小型船舶が、東シナ海の公海上(上海の南東約350㎞の沖合)で横付けしていることを海上自衛隊第1航空群所属「P-3C」(鹿屋)が確認したと発表した。
<横付けして照明を点灯している北朝鮮船籍タンカー「JI SONG 6号」と船籍不明の小型船舶(5月19日3時20分頃撮影)>
<横付けして照明を点灯している北朝鮮船籍タンカー「JI SONG 6号」と船籍不明の小型船舶(5月19日4時10分頃撮影)>
両船舶は、夜間において横付けした上で照明を点灯し、蛇管(ホース)を接続していたことから何らかの作業に従事していた可能性があり、政府として総合的に判断した結果、国連安保理決議で禁止されている「瀬取り」を実施していたことが強く疑われるとしている。
なお、北朝鮮船籍タンカー「JI SONG 6号」は、2018年3月に国連安保理北朝鮮制裁委員会から資産凍結・入港禁止の対象に指定された船舶。