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ESR/3PL需要取り込む、千葉県野田市で3.7万m2の物流施設着工

2018年10月04日/物流施設

ESRは10月4日、千葉県野田市に「ESR野田ディストリビューションセンター(DC)」を着工した。

<完成イメージ>
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<建設地>
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建設地は27社の工場などが立地する中里工業団地の一画で、隣接地に研究開発施設を構えるLIXILから、工場などの跡地を入札で取得した。84億円を投じ、敷地面積1万8380m2に延床面積3万7330m2の建屋を建設し、2019年7月の竣工を目指す。

<周辺図>
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<近隣図>
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環状道路の国道16号(春日部野田バイパス)に至近で、常磐自動車道・柏ICから14.2km、東北自動車道・岩槻ICから16.5kmの距離に位置している。

また、さいたま市中心部へ20km、東京都心へ35km、千葉市中心部へ50kmと首都圏主要都市へのアクセスに優れ、東京港や成田空港、羽田空港などとの中継物流拠点としても利便性が高く、首都圏に加えて北日本全域への配送拠点としても活用できる。

さらに、最寄りの東武野田線・川間駅からは2.3kmの距離にあり、バスを利用して6~8分程度で通勤可能。通勤時間帯(朝7~8時台)のバス運行本数も1時間あたり5~6本と豊富で、雇用確保の面でも優位な立地となっている。

施設は、地上4階建てのマルチテナント型で、最大4社へ賃貸可能。1階に24台分のトラックバースを備え、スピーディな仕分・発送が可能な物流運営の効率性を重視するとともに、さまざまなテナントニーズに対応可能な柔軟性の高い仕様とする。

庫内、事務所、共用部でのLED照明の採用や屋上太陽光発電システムの導入、敷地の緑化計画などに取り組むことで環境へ配慮し、CASBEEのAランク取得を予定している。また、非常用自家発電機を導入し、入居企業のBCPにも配慮する。

<ESRの松波取締役>
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ESRの松波秀明取締役は「国道16号沿線の工業団地内という希少なロケーションでありながらも、まとまった土地を確保できた。野田市や隣接する柏市にかけては複数の大手3PL企業が拠点を構えているが、各社の拠点は業容拡大で狭隘化が進んでおり、さらなる事業拡大に向けて外部倉庫を賃借するケースが増えている。ESR野田DCではそれらのニーズを取り込むほか、周辺の工場にも利用を提案していく。営業活動はこれからだが、早期満床も十分にあり得る」とリーシングに自信を見せた。

同氏は千葉県内での施設開発について「これまで、市川原木1・2、佐倉、千葉北、成田、市川を開発しており、野田が7件目。国道16号沿線では野田市~千葉市北部辺りで物流施設への需要が高く、今後も同地域での施設開発を積極化していく」とコメント。

さらに、圏央道エリアなど首都圏北部の施設開発については「2~3年先の開発を見据えて、いくつか土地を確保している。直近では茨城県南部に土地を取得しており、2019年をめどに着工する予定」と、今後の展開を語った。

■施設概要
名称:ESR野田ディストリビューションセンター
所在地:千葉県野田市中里字光淨寺3078-2他
敷地面積:1万8380m2
構造・規模:地上4階建て鉄骨造
延床面積:3万7330m2
竣工予定時期:2019年7月
投資額:84億円
施工:塩浜工業
庫内スペック:梁下有効高5.5m、積載床荷重1.5トン/m2、柱間隔10.5m×10m
搬送機器:荷物用エレベーター6基、垂直搬送機3基、ドックレベラー4基
アクセス:国道16号線から100m、常磐自動車道・柏ICから14.2km、東北自動車道・岩槻ICから16.5km、東武野田線・川間駅から2.3km

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