商船三井は12月18日、欧州ガス・電力最大手のUniper SE(ユニパー)と、ドイツ北西部でのウィルヘルムスハーフェンLNG受入基地の事業化に向けた共同検討を行うと発表した。
ユニパーがドイツ唯一の深水港であるウィルヘルムスハーフェン港で検討しているドイツ初の洋上LNG受入基地の事業化に対して、2022年後半からLNG貯蔵容量26万3000m3、年間再気化能力100億m3の大型FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)を投入し、事業参画する。
FSRUは、LNG燃料供給用バージにLNGを供給できるよう設計。投入によって内陸向けLNGのトラック輸送が可能になるなど、ドイツのLNG調達力が強化されることで、消費者にも寄与する予定だ。
また、商船三井は12月14日、出資する船主会社を通じてユニパーの出資子会社であるUniper Global Commodities SEとLNG輸送契約を締結した。既存のLNG輸送契約に続く追加契約にあたるもので、2020年12月から輸送を開始する。
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