国際石油開発帝石は12月26日、オーストラリア プレリュード FLNG プロジェクトが生産井からのガス生産を開始したと発表した。
子会社のINPEX Oil & Gas Australia(以下:IOGA社)を通じて、オーストラリア連邦西豪州沖合WA-44-L鉱区にて、操業主体(オペレーター)であるShell社とパートナー各社と共に、プレリュードFLNGプロジェクトに参画していた。
プロジェクトは、西豪州ブルーム市から北北東約475kmの沖合に位置するプレリュードガス田とコンチェルトガス田を開発し、洋上液化施設(FLNG船)にてガスを分離・液化する国際石油開発帝石にとって初めて参画するFLNGプロジェクト。
井戸から生産されたガスは、FLNG船にて液化天然ガス(LNG)、液化石油ガス(LPG)、コンデンセートに分離・液化処理された後、順次FLNG船から直接タンカーに船積みして出荷される予定。
本プロジェクトから生産されるLNGのうち、IOGA社権益相当分のLNGについては、JERA(東京電力・中部電力の合弁会社)に対して年間約56万トン、静岡ガスに対して年間約7万トン(いずれもプラトー数量)をそれぞれ販売する。
■プロジェクトの概要
プロジェクト名:プレリュードFLNGプロジェクト
最終投資決定:2011年5月
当社権益取得:2012年6月
権益比率:国際石油開発帝石17.5%、Shell(オペレーター)67.5%、KOGAS10%、OPIC5%
生産能力:LNG360万トン/年、LPG40万トン/年(ピーク時)、コンデンセート130万トン/年(ピーク時)
FLNG船、建設コントラクター:Technip Samsung Consortium(TSC)