カネカは1月8日、インドネシアのカラワン県にあるグループ会社PT. Kaneka Foods Indonesia(KFI)の工場敷地内に、加工油脂製品の新工場を建設すると発表した。
総額50億円を投じて、敷地面積1万1000m2に延床面積8000m2の建屋を建設する計画で、2018年12月に着工しており、2020年春の稼働を予定している。
新工場では、人口増加とそれに伴う中間・高所得層の増加を背景に市場拡大が続くインドネシアでの製菓・製パン素材の事業拡大を目的として、フィリング製品やマーガリンなどを中心に生産。KFIの年産能力を現状比5倍の1万5000トンに引き上げる。
KFIは、三菱商事との合弁会社として2013年に設立。現地嗜好にあった製品を開発するとともに、今までにない食感や製法でやわらかいパンを提案することで、事業を拡大してきた。
今後は、マーガリンなどの新製品の開発、拡販や、パンや菓子などの商品提案、顧客の製造サポートなど、顧客ニーズに合わせたソリューション提供を強化することで、事業展開を加速させる方針。
■新工場建設の概要
建設地:インドネシア カラワン県
敷地面積:1万1000m2
延床面積:8000m2
生産品目:フィリング製品、マーガリンなど
生産能力:1万2000トン/年
総投資額:50億円
着工時期:2018年12月
稼働時期:2020年春(予定)