UDトラックスは1月24日、新興国市場向け大型トラック「クエスター(Quester)」の新型車を発売すると発表した。
同社の東南アジアでの輸出拠点であるタイを皮切りに、2月から順次、世界中に投入していく。
新型クエスターは、燃料費の高騰やドライバー不足、生産性といった新興国市場での課題に対応。
新興国市場向けトラックとして初めて電子制御式トランスミッション「ESCOT(エスコット)」を搭載し、操作性を向上させたことで、女性ドライバーや経験の浅いドライバーでも運転を可能にしたほか、車両の軽量化とドライブラインを改良し、現行車比10%の燃費改善を実現した。
また、最新のテレマティクスを搭載し、車両の位置情報や運転操作状況、最適な運行ルートの提案、盗難防止、予防整備の提案、運行管理などのサービスを提供することで、稼働率や生産性を可視化。さらに、各ドライバーの運転パフォーマンスのレポートを月次で提供し、より効率的な運転パフォーマンスと燃費向上を支援する仕組みを採用している。
クエスターは、UDトラックスが新興国向け専用トラックとして2013年に開発。今回、初めて新機能を追加したことで、UDトラックスが目指す5つのスマート(操作性、安全性、燃費・環境性能、生産性、最大限の稼動率)を実現した。