アイカ工業は3月7日、茨城県古河市の茨城工場内に高級人造石「フィオレストーン」の加工・出荷を担う新工場を新設し、稼働を開始した。
総額10億円を投じ、延床面積3400m2の建屋を建設。ウォータージェットやベベラー、サイドポリッシャーなどの加工設備を導入し、高級マンションのキッチン天板などで需要が拡大しているフィオレストーンの生産能力を1.8倍に増強した。4月からは、イタリア発の磁器質大板セラミックタイル「ラミナム」の加工にも対応する。
新工場には原板倉庫を併設し、原板を十分に在庫することで大量注文にも対応。重量物を取扱う従業員の安全面・健康面に配慮し、大型クレーン3基を設置した。
そのほか、工場内には安定的に質の高い製品を製造するため、空調管理ができる接着養生室を設置。加工スペースは一直線に並んだレイアウトとし、既存工場よりもラインスペースを広く確保したことで、今後の加工設備増強にも速やかに対応可能とした。
■新工場の概要
所在地:茨城県古河市大和田1778(茨城工場内)
延床面積:3436m2(工場2850m2、事務棟586m2)
稼働開始:3月7日
雇用人数:32名(新規採用30名、既存社員2名)
総投資額:10億円