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スズケン/パナソニックと医薬品専用保冷ボックスを開発

2019年05月07日/IT・機器

スズケンは5月7日、パナソニックが開発した新素材を採用した、新たなスペシャリティ医薬品専用保冷ボックスを共同開発したと発表した。

<保冷ボックス(密閉時)>
20190507suzuken1 - スズケン/パナソニックと医薬品専用保冷ボックスを開発

<保冷ボックス(開放時)>
20190507suzuken2 - スズケン/パナソニックと医薬品専用保冷ボックスを開発

これにより、物流拠点から医療機関・保険薬局までの輸配送時に使用する、新たな保冷ボックスの導入を開始したことで、GDPガイドラインに準拠した厳格な流通品質を実現していく。

共同開発した医薬品専用保冷ボックスは、パナソニックが開発した新たな真空断熱筐体(VIC:Vacuum Insulated Case)および蓄熱材を利用したもの。これにスズケンが保有するスペシャリティ医薬品の流通ノウハウや知見に基づいた仕様とすることで、パナソニックと共に医療業界での課題解決ができるとしている。

その課題解決とは、新素材の採用により、長時間の温度保持による遠隔地への輸送や寒冷地における安定運用を実現。過冷却による凍結リスクを回避し、医薬品流通品質の向上・医薬品廃棄ロスの削減を図る。

特殊な蓄熱材の利用により、季節や地域による外気変動に影響されず、1年を通じて変わらない運用方法を実現したことで、医薬品流通品質の向上・物流担当者の負担を軽減。

新素材により、保冷性能の経年劣化を低減し投資コストを軽減。電波の透過性が確保できるため、IoTとの親和性が向上し、医薬品流通品質や作業効率の向上が図れた。また、保冷ボックス重量の軽量化により、物流担当者の負担を軽減できる、としている。

今後、スズケンは保冷ボックスやIoTやRFIDのテクノロジーを活用したトレーサビリティシステム「キュービックス」に加え、パナソニックとのさらなる協業による新たなサービス構築の可能性を検討し、医療業界の課題解決に取り組んでいくとしている。

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