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ラサール、三菱地所、NIPPO/川崎市で30万m2の物流施設を満床竣工

2019年06月03日/物流施設

ラサール不動産投資顧問と三菱地所、NIPPOの3社は6月3日、川崎市川崎区の東扇島で国内最大規模のマルチテナント型物流施設「ロジポート川崎ベイ」を竣工させた。

<ロジポート川崎ベイ>

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敷地面積13万m2、地上5階建て延床面積30万m2の施設で、ダイワコーポレーションや丸運など全7社の入居が決まっており、契約率100%で竣工を迎えた。

<中央車路>

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<トラックバース>

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<倉庫区画>

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<5階の低床式バース(右手前がバース、左奥側が倉庫区画)>

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建物は制振構造で、南北に走る中央車路を挟んでトラックバースと倉庫区画を配置したレイアウト。トラックバースは1~4階が高床式、5階のみ低床式とし、臨港地区で多いトレーラーの接車にも対応している。各階のバースには、区画ごとにドックレベラーを1基ずつ設置した。そのほか、ドライバーの待機時間削減を図るため、Hacobuのバース管理ソリューションを全館で採用している。

<防災センター>

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防災面では、24時間365日稼働の防災センターが館内のセキュリティを維持するほか、72時間稼働できる非常用の自家発電機を導入。建設地は臨港地区でありながらハザードマップで浸水リスクが少ないエリアとなっており、地盤を高めに設定したことも含めてBCPを強化している。

<1階休憩室>

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<5階休憩室>

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<休憩室からの眺望>

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休憩室は1階と5階に1か所ずつ設置した。1階にはコンビニエンスストアのデイリーヤマザキを併設予定。5階には富士山や東京都心が一望できるラウンジを設けた。そのほか、従業員が利用できる設備として、シャワー室やコインランドリースペースなどを完備し、快適な労働環境を提供。また、人工島で周辺に居住区画が無いことから、敷地内に900台超の通勤用駐車場を整備したほか、シャトルバスを運行させ、テナント従業員の通勤を支援している。

<周辺地図>

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<隣接地で工事が進む臨港道路東扇島水江町線>

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建設地はJXTGエネルギーから取得。首都高速湾岸線「東扇島IC」まで1.5km、羽田空港まで9km、川崎港からも至近で、陸海空の各輸送スキームに対応。首都高速湾岸線を経由して各高速道路へのアクセスも良好で、首都圏の消費地を広域にカバーできる。

さらに、2023年度には隣接地で建設中の臨港道路東扇島水江町線が完成する予定で、より一層の交通利便性の向上が見込まれている。

<ラサール不動産投資顧問の永井執行役員(中央)、三菱地所の細包常務(右)、NIPPOの橋本専務(左)>

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ラサール不動産投資顧問の永井まり執行役員は、「eコマース企業の増床や物流施設の集約統合などの需要を見越して購入した土地で、テナントニーズを計画に織り込んで開発できたことが満床での竣工につながった」と、早期リースアップを実現できた要因を説明した。

三菱地所の細包憲志常務は、「これまでも何度か物流施設を共同開発してきたため、安心して事業を進められた。素晴らしい立地と手厚い従業員雇用対策がテナントから評価され、満床で竣工を迎えることができた」とコメント。

NIPPOの橋本祐司専務は、「JXTGエネルギーが建設地を所有していたことから、JXグループの一員として共同開発に加わった。今後もまた機会があれば物流施設の共同開発を行っていきたい」と語った。

<テープカット ラサール不動産投資顧問の藤井社長(中央)、三菱地所の細包常務(中央左)、NIPPOの橋本専務(中央右)>

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<敷地南側からの夜景>

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■ロジポート川崎ベイの概要
所在地:川崎市川崎区東扇島7-1
敷地面積:13万4832.22m2
延床面積:29万6780.46m2
構造・規模:鉄骨鉄筋コンクリート造合金メッキ鋼板ぶき5階建制震構造
施主:東扇島プロパティー特定目的会社
用途:マルチテナント型物流施設
着工:2017年12月15日
竣工:5月31日

新春特別インタビュー/佐藤可士和さんが考える「次の物流」

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