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ホームロジ/トラックが納品訓練施設に変身、全国へ研修機会提供

2019年06月13日/IT・機器

ニトリグループのホームロジスティクスは6月13日、川崎市川崎区に立地する物流拠点の川崎DCで、業界初の移動型納品訓練車「モバイル・トレーニング・ユニット(MTU)」を報道陣に公開した。

<モバイル・トレーニング・ユニット(収納時)>

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<拡幅時>

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<背部>

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MTUは日野自動車の大型トラック「プロフィア」をベースに、オオシマ自工が架装を担当し、構想から1年弱をかけて制作された。トラック後部が上・左・右の3方向に拡幅し、2階建て家屋を再現した研修施設へと5分程度で変形。現場到着から1時間以内に訓練を開始することができる。

<インターホン付きの玄関>

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<実際の洋室をリアルに再現>

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<2階への階段>

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内部は、玄関や廊下、四畳半の洋室2部屋、2階へ上る階段などで構成。訪問時の接客対応から、養生作業、切り返しのある廊下や階段を使ったクランク搬送、商品の組み立て、2階からの吊り上げ搬入まで一連の納品訓練を行うことができる。

<搬送した家具の組み立て>

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<吊り上げ訓練>

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<訓練の様子はモニターで確認できる>

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また、階段の手摺りなどは付け外しが可能なほか、2段階照明によって昼夕の照度を再現できるなど、さまざまなシチュエーションを想定。各所にはカメラが設置されており、録画した訓練内容をモニターで見返すなど座学にも対応している。

<軽油で発電する発電機を搭載>

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<100Vコンセントから外部に電力供給が可能>

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さらに、エアコンによる温度管理や天面への遮熱塗装によって内部の温度は快適に保たれており、訓練のほかに災害時の一時休憩所としても利用可能。発電機を搭載しており、外部へ電源を供給することもできる。

普段は埼玉県白岡市にある基幹物流拠点の関東DCに駐機し、7月から全国の営業所へ出向き、各地で1泊2日の訓練を行っていく。初運用は仙台市宮城野区の仙台DCで予定しており、その後は東北や北海道を経て、九州などでも順次運用する方針だ。

<川崎DC>

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ホームロジスティクスは全国2000人の配達員に対して、川崎DCと大阪府茨木市の大阪DCに納品訓練施設を設置し、年間400人に訓練を施している。MTUの稼働でさらに年間1000人の訓練が可能となり、さらなるサービス品質の向上が期待できる。

<五十嵐社長>

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ホームロジスティクスの五十嵐 明生(あきお)社長は、「MTUが稼働することで、川崎と大阪の訓練施設から遠方にある地域でも施設と同様の納品訓練を受けることが可能になる。今後は日本全国で訓練を行い、接客・納品技術を磨くことで、サービスの維持・向上を図っていきたい」とコメントした。

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