大和ハウス工業は7月24日、自社で開発したマルチテナント型物流施設の入居企業向けに、倉庫の空きスペースをマッチングするサービスの提供を開始した。
<DPL空きスペース・マッチングサービスの概要>
7月24日から、大和ハウス工業のマルチテナント型物流施設「DPL」シリーズの全27施設で順次導入を開始するほか、今後完成するマルチテナント型物流施設にも導入していく。
システムは、グループ企業のモノプラスが開発。管理・運営は、大和ハウスプロパティマネジメントが行う。
<大和ハウス工業が開発したマルチテナント型物流施設(DPL市川)>
<DPL川崎夜光>
このサービスでは、入居テナント企業向けの専用サービスとして提供し、物流施設の空きスペースを「貸したい企業」と「借りたい企業」同士を引き合わせる。
例えば、商品の物量に季節波動のあるアパレルや飲料メーカーなどがこのサービスを利用することで、閑散期に空いているスペースを他社に貸し出して施設を有効活用したり、繁忙期に同一施設内のスペースを他社から借りて一時的に増床するといったことが可能になる。
新サービスは、テナント企業のニーズを受けて開発したもので、DPLシリーズの入居企業の3分の2から倉庫の空きスペースを有効利用したいという要望があった。
現時点で、大和ハウス工業の竣工済みマルチテナント型物流施設は、27棟で総延床面積183万m2超。延べ約80社のテナント企業が入居している。