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大崎/梱包自動化ロボットシステム導入、人員80%削減

2019年10月21日/IT・機器

大崎と大崎コンピュータエンジニアリング(OCE)は10月21日、中重量物(500kg以下)の電機設備品・機械設備品に対し、大崎の梱包業務における長年のノウハウと OCEの入出荷システム構築等のICT技術を組み合わせ、梱包自動化ロボットシステム「OPARS」を開発・導入したと発表した。

<大型ロボットアーム(FANUC Robot R-2000)>

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<梱包自動化ロボット>

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<梱包自動化システムの全体像>

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このシステムは、物流センター内に配置されたダンボール被せ作業をおこなう大型ロボットアーム(FANUC Robot R-2000)を中核として、前後に搬送コンベヤと封緘機を連結させ、生産管理(出荷)システムとのリアルタイムでの自動連携を図った梱包自動化システム。また、FIELDsystem(ファナックが提唱する製造業向けオープンプラットフォーム)の導入による機器の運転状態、故障監視も導入している。

導入効果として、システム導入により従来梱包作業に投入していた人員の 80%削減を実現する。従来15人必要だったものが、3人で済む予定だという。さらに、生産管理(出荷)システムとの連携により、御出荷の抑止を実現する。

なお、大崎では、電機電子製造業界の顧客の中重量品に対し、梱包・輸送・保管・移転・物流センター運営などの物流業務を手掛けている。この分野においては、輸出に対応した木枠梱包が主流であり、近年では木枠を製作する専門人材の確保や技術伝承が困難になりつつある。このため、大崎では2000年よりスチール製パレットと強化ダンボール箱の組み合わせによるハイブリッド梱包(注 1)を推進している。

しかしながら、ハイブリッド梱包を導入しても、中重量物を扱うこと及び、保管部品の同梱作業などは不変であり、人手による作業が中心に行われてきた。このため、昨今の人手不足、働き方改革関連法案への対応や労働集約型ビジネスの課題解決に向け、ロボットならびにICT技術による省力化、効率化を検討してきたもの。

今後の展開では、大崎、OCEは、他の取引先への展開を進めるとともに、梱包の次工程である積込等も含めた物流業務全般に対する自動化の検討もおこない、昨今の人手不足、労働集約型ビジネスの課題解決に向け、ロボットならびにICT 技術による省力化、効率化に取り組んでいくとしている。

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