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プロロジス/オイシックス・ラ・大地専用冷蔵倉庫を海老名で開発

2019年10月28日/物流施設

プロロジスは10月28日、安全に配慮した食品の宅配サービス事業を手掛けるオイシックス・ラ・大地と約3万4000m2の賃貸借契約を締結し、神奈川県海老名市でBTS型(特定企業専用) 冷蔵物流施設 「プロロジスパーク 海老名2」の開発に着手すると発表した。

<BTS型冷蔵物流施設「プロロジスパーク 海老名2」完成イメージ>

20191028prologis - プロロジス/オイシックス・ラ・大地専用冷蔵倉庫を海老名で開発

この施設は10℃帯の冷蔵倉庫として開発するもので、オイシックス・ラ・大地は、事業拡大に伴い「プロロジスパーク海老名2」の利用を決定したもの。

全国の契約農家約4000軒から入荷した野菜や、生鮮食品を「プロロジスパーク海老名2」に集約し、地域別の出荷準備のための拠点とする。オイシックス・ラ・大地との賃貸借契約は今回が初めてである。

「プロロジスパーク海老名2」の開発予定地は、「圏央厚木IC」よりわずか1.9km、「海老名 IC」からも約3.3kmと至近に位置し、2020年度上半期には、約6kmの地点に東名高速道路「(仮称 綾瀬 スマートIC」が開通予定。圏央道と東名高速道路との交差部にあたるため、関東全域および西日本方面や都心部へアクセスしやすい。当地より約200mの地点を走る国道246号も利用しやすく、藤沢、鎌倉、横浜市中心部 、首都圏西部など、首都圏主要消費地をカバーできる拠点として需要が高い好適地である。

また、小田急線「海老名駅」からも約2kmと近く、周辺には住宅地が広がっているため施設内従業員の雇用確保にも有利である。

「プロロジスパーク海老名2」は、オイシックス・ラ・大地のBTS型物流施設として、2020年3月に着工予定である。4階建て、10℃帯の冷蔵倉庫として開発し、一部にドライ倉庫を設ける予定だ。2階部分に大型車両がアクセス可能なスロープを設け、 1・ 2階を合わせて約40台分のトラックバースを整備する。

なお、一般的に、冷凍・冷蔵倉庫は、自社所有倉庫での開発が主流であり、物流施設デベロッパーが手掛ける例は少ない。物流 施設開発会社が賃貸型の施設で冷蔵ニーズに対応する場合、汎用性を重視し、ドライ倉庫をベースとして開発し冷蔵設備を導入するため、入居企業にとってはコストや工期の増加につながる課題がある。

プロロジスは、冷凍・冷蔵倉庫においても物流施設開発会社として国内最多の実績(マルチテナント型施設での冷蔵・冷凍ニーズへの対応および BTS型施設での開発の総計)を有している。

今回の開発においては、ドライ倉庫をベースに冷蔵仕様に変更するのではなく、 プロロジスが当初から冷蔵倉庫として開発することで、入居カスタマーの負担を軽減する。プロロジスは、コールドチェーンへの需要が今後高まるとみており、 引き続き顧客の多様なニーズに応えていく、としている。

■施設概要
名称:プロロジスパーク海老名2
開発地:神奈川県海老名市下今泉
敷地面積:約1万7000m2
計画延床面積:約3万8000m2
構造:地上4階建て、 RC造(一部 S造)
着工予定:2020年4月
竣工予定:2021年8月

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