UDトラックスは11月21日、国土交通省へ「クオン」に関する2件のリコールを届け出た。
<改善箇所説明図>
1件目は、130アンペア仕様のオルタネータ電源配線に不具合があるもの。オルタネータ裏側の配索と固定方法が不適切なため、振動によって配線が固定ブラケットのエッジ部と干渉し、被覆を損傷させることがある。そのままの状態で使用を続けると、配線が短絡し、発熱・発煙するおそれがある。
改善措置として、全車両の電源配線に保護材を取付け、固定ブラケットとクランプを対策品に交換する。電源配線に損傷がある場合は、補修又は新品に交換する。
対象は1車種25型式の計1万788台。5件の不具合が発生したが、事故はなかった。
<改善箇所説明図>
2件目は、尿素選択還元型触媒システム(尿素SCRシステム)内の尿素水ポンプに不具合があるもの。ポンプ内ガイドスリーブの加工が不適切で、ポンプ作動時の圧力によってスリーブ先端部に亀裂が発生することがあり、スリーブ先端部が破断し尿素水ポンプの機能が損なわれ、警告灯が点灯するとともに排出ガス中の窒素酸化物(NOx)の排出値が基準値を超えるおそれがある。
改善措置として、全車両の尿素水ポンプを対策品に交換する。
1車種22型式の計5351台が対象。134件の不具合があったが、事故はなかった。
■型式等は下記URLを参照
「オルタネータ電源配線」
http://www.mlit.go.jp/common/001317242.pdf
「尿素水ポンプ」
http://www.mlit.go.jp/common/001317245.pdf