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日通/南アジア・オセアニア日本通運とインドのFSCと業務提携

2019年12月11日/SCM・経営

日本通運は12月11日、インドのムンバイで、日本通運の現地法人である南アジア・オセアニア日本通運(日通)とFuture Supply Chain Solutions Limited(FSC)は、共同で顧客の成長に寄与し両社の収益を拡大するために、戦略的パートナーシップの構築と業務提携を目的とした業務提携契約を締結したと発表した。

<左: Future Group Founder & CEO Kishore Biyani ,右:日本通運 渡邉会長>

20191211nittsu21 - 日通/南アジア・オセアニア日本通運とインドのFSCと業務提携

<セレモニーでの集合写真>

20191211nittsu22 - 日通/南アジア・オセアニア日本通運とインドのFSCと業務提携

この戦略的パートナーシップの締結によって、多様な産業に対し日通が持つノウハウを共同で活用し、FSCと日通がインド物流事業でのリーディングカンパニーになることを目指す。

またFSCは、インドで培った3PLおよび時間指定配送業務の知見を活かし、日通を介して日本およびグローバルの顧客に新しいビジネスチャンスを提供する。なお、FSCと日通は、日通の代表者とFSCの経営陣からなるステアリングコミッティを組成することで、協業推進を強化することに合意している。

FSCと日通はこの提携により、「インドでビジネスを行う若しくは今後インド市場への進出を計画している日系および外資系の日通の顧客に対し、FSCの高品質なサービスを提供すること」、「FSCを通じて、日通のグローバル・ロジスティクス・サービスをインドのお客様に提供すること」、「最新かつ世界に通用する技術の導入とカイゼン活動により、FSCの作業効率を高めること」等の事業戦略を企画している。

戦略的パートナーシップについて、日本通運の堀切専務執行役員海外事業本部長は、「このパートナーシップは、非連続な成長によりグローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニーになるという、日本通運の長期ビジョンを達成するための重要な戦略の一つである。具体的には、2028年までに日本国外での売上高を現在の約4300億円から1兆2000億円に拡大し、世界有数の物流企業になることを目標としている」と述べている。

また、FSCのマネージングディレクタであるMayur Toshniwal氏は、この取引について「両社が持つ知見と得意とする物流サービスを補完し合うことで、我々はインドの顧客にハイレベルなサプライチェーンサービスを提供することができる。我々は本パートナーシップによる事業拡大と収益シナジーに期待しており、ステークホルダーに対し長期的に大きな価値を提供し続けることに尽力する」とコメントしている。

なお、FSCは、インドに本社を置き、2006年3月8日に設立された株式公開会社。FSCは、2017年12月18日にボンベイ証券取引所およびインド国立証券取引所に上場。FSCは、インドの大手3PLサービス事業者であり、先端物流センター、輸送および流通の効率的なシステム、温度管理物流、ラストワンマイルの配送など、バリューチェーン全体に跨るサプライチェーンサービスの全領域をカバーしている。FSCは、インド全土において流通ネットワークを展開し、高度に自動化された最新技術と、ハブ・アンド・スポーク方式を備えた統合倉庫管理システムを提供することによって、最適化された費用効率の高い革新的なサービスを顧客に提供している。

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