国土交通大臣は12月24日、海外交通・都市開発事業支援機構(「JOIN」)による、ベトナム社会主義共和国でのコールドチェーン支援事業への出資(約2.2億円)について認可した。
<事業スキーム>
<車載冷凍冷蔵設備のイメージ>
これにより佐川急便を中核として総合物流事業を展開しているSGホールディングスグループの傘下であるSGモータースは、JOINの支援を受け、ベトナム社会主義共和国におけるコールドチェーンを支援する事業に参画する。
この事業は、SGモータースとJOINが現地に共同で事業会社を設立し、コールドチェーン物流対応の車載設備ならびに専用車の開発・製造・メンテナンスを行うための施設を整備・運営するもの。
事業では、我が国物流事業者がノウハウを有し、ベトナムでニーズの高い小口冷凍冷蔵配送事業の本格展開を目指し、同国では前例のない3温度帯(常温・冷蔵・冷凍)混載の小口配送を可能とする車載冷凍冷蔵設備の導入促進を図る。これにあたりJOINは、事業の成立に不可欠な当地での車両型式認証取得での行政府との手続きも支援することとしている。
事業を通じ、物流の高度化や小売り・物販を行う現地進出日本企業による事業の多角化、高度化が期待される。また、この事業は2019年2月に国土交通省と関係省庁等でとりまとめた「ASEANスマートコールドチェーン構想におけるビジョン及び戦略」を促進するもの。
■事業の概要
参画企業:SGモータース、JOIN
JOIN出資額:約2.2億円、日方出資額:約4.0億円(JOIN出資額の約1.8倍)
事業内容:コールドチェーン物流に用いる車載冷凍冷蔵設備とクール専用車の開発・製造・メンテナンス。