オランダに本社を置く位置情報サービス会社HERE Technologiesは1月6日、三菱商事と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。
パートナーシップを通じて、HEREは日本とアジア太平洋地域のその他の市場で、さまざまな戦略的イニシアチブで役割を果たすことを計画。
「トラック輸送とラストマイル配送のさらなる効率化」「ミドルマイル物流の配送ルートとキャパシティ管理の最適化」「交通渋滞の軽減に重点を置いたスマートシティの取り組みの支援」「空港や娯楽施設でのより良いモバイルナビゲーションシステムと位置ベース広告の実現」など、輸送、ロジスティクス、その他業界の顧客ニーズに対応するために、いくつかのプロジェクトでHEREのテクノロジーを展開する。
コラボレーションの一環として、三菱商事はHEREロケーションプラットフォームを活用し、独自のデジタル化イニシアチブをサポートすることも計画している。
HERE TechnologiesのEdzard Overbeek CEOは、「共同パートナーシップは、ロケーションインテリジェンスで有効化されたさまざまなデータセットが、さまざまな業界の顧客の成長、コスト効率、イノベーションをいかに促進できるかを証明している」とコメントした。
なお、三菱商事はNTTとの産業デジタルトランスフォーメーション(DX)に関する業務提携の一環として、HEREへの出資を計画。三菱商事・NTTの共同出資による新会社を通じてHEREの株式の30%を取得する予定で、規制当局の承認を条件として、2020年前半の完了を見込んでいる。