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Hacobu、ライナロジクス/物流業界の生産性向上へ業務提携

2020年04月15日/IT・機器

Hacobuとライナロジクスは4月14日、物流業界の生産性向上を目指して業務提携すると発表した。

<API連携のスキーム>

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提携では、Hacobuの物流情報プラットフォーム「MOVO(ムーボ)」上の各種サービスと、ライナロジクスが提供する完全AI自動配車システム「LYNA CLOUD(ライナクラウド)」のAPI連携を進める。

その第1弾として、トラック予約受付サービス「MOVO Berth(ムーボ バース)」と「LYNA CLOUD」をAPI連携したソリューションの開発に着手しており、2020年内にもサービスの提供を開始する予定だ。

「MOVO Berth」は、トラックバースの予約や物流施設の入退場受付をオンライン上で管理。一方、「LYNA CLOUD」は配送オーダーを入力するだけで必要な車両台数を素早く見積もり、AIが1台1台の配送ルートを自動で作成するクラウド型のシステム。

この両サービスを連携することで、バース予約状況をライナクラウドと共有し、バースの確保を前提とした配車計画が立てられるようになり、物流施設でのバース待ちによる待機時間の削減を図ることが可能になる。

今後、両社では動態管理サービス「MOVO Fleet」や配送案件管理サービス「MOVO Vista」なども「LYNA CLOUD」と連携させ、物流業務のさらなる効率化の実現を目指すとともに、各社のサービスの強みを生かして、物流業界全体の最適化のために相互に連携、協力していく方針。第一弾の「MOVO Berth」と「LYNA CLOUD」の連携サービスについては、2023年時点で600拠点での導入を見込んでいる。

<発表会見はオンライン上で行われた(画面右上がHacobuの佐々木社長、左下がライナロジクスの朴代表)>

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今回の提携について、Hacobuの佐々木 太郎社長は「Hacobuが目指しているサプライチェーンの最適化に向けて、配車システムとの連携については以前から検討しておりパートナーを探していた。ライナロジクスは、企業間物流で自動配車システムが効果を発揮するためのアカデミックな研究に支えられた技術力と、さまざまな条件下での多数の導入実績の両方を持ち合わせていることから、提携の相手にふさわしいと思った」とコメント。

ライナロジクスの朴 成浩代表は「社会インフラである物流の効率化は、少子高齢化の進む日本で待ったなしの状況にある。『情報を共有することで物流業界の効率化を推進する』というHacobuのアプローチは極めてユニークで、時代にマッチした素晴らしいもの。両社はサプライチェーン最適化への強い思いを抱いており、ともに力を合わせることが物流業界の業務改善と成長につながると考え、提携を決めた」と述べた。

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