ライナロジクス、シーネット、都築電気の3社は4月8日、自動配車システム・動態管理システムとの標準連携を可能にするWMSの構築を目的に協業を開始したと発表した。
ライナロジクスのAI自動配車システム「LYNA 自動配車クラウド」、シーネットのWMS「ci.Himalayas』、都築電気の動態管理サービス「TCloud for SCM」といった3社が提供する物流システムの連携により、庫内作業から、配車、輸配送、納品までシームレスな管理を実現する。物流全体の管理・可視化を可能にし、物流最適化および管理業務の効率化に寄与する。
また、連携に際しては、有効性や実運用での課題の検証のため、サン インテルネットの物流現場でPoCを実施する予定だ。検証には、学術的視点や最新のSCM理論を取り入れるため、日本ロジスティクスシステム協会(JILS)の教育研修に携わる河合 亜矢子教授(学習院大学経済学部経営学科)も参画する。
連携の主なポイントは「1.WMS × 配車システム連携による配送計画の最適化」、「2.荷姿数量予測AIの活用による積載効率最大化」、「3.動態管理・納品検品との連携によるラストワンマイル最適化」だ。
なお、今後懸念される輸送力不足に対応するためには、サプライチェーン全体での物流効率化の取り組み、それに伴う荷主・物流事業者の協力が不可欠。こうした中で、現状の可視化、そして最適化へとつなげるプロセスを効率的に行うことが重要となっており、ストレスなく使用できる物流システムの存在が、今後より求められていくと考えている。今回の連携を通じて3社の知見を結集し、物流システムの可能性を広げ、物流最適化ひいては物流の持続的な成長に貢献していくとしている。
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