商船三井は4月17日、大統海運との合弁会社である大三商航運股份を通じて、デンマークのオルステッドの100%子会社であるオルステッド台湾と、4月1日にSOV(Service Operation Vessel)の定期貸船契約を締結したと発表した。
<SOVの完成イメージ>
<大彰化洋上風力発電所の位置図>
SOVは、洋上風力発電所の開発が最も盛んな欧州で普及するメンテナンス作業の支援に特化した専用船で、一定期間洋上での活動を可能にするため技術者向けの宿泊設備を備えている。
オルステッド台湾向けのSOVは、ベトナムにある造船所で建造され、2022年上半期に竣工後、オルステッドが台湾台中沖で開発を進める大彰化洋上風力発電所向けのメンテナンス支援業務に15年間(最大20年間)従事する予定。
台湾を中心にアジアでは洋上風力発電事業の進展が見込まれており、SOVの需要が拡大する見通し。SOVがアジアで運用されるのは今回のプロジェクトが初の事例となる。
■SOVの主要目
全長:84.4m
全幅:19.5m
計画喫水:5.6m
最大乗船人員:約90名
特徴:DPS、Motion Compensated Gangway System装備
船籍:台湾