川崎重工業は4月23日、飯野海運と8万4000m3型LPG(液化石油ガス)燃料LPG運搬船1隻の造船契約を締結したと発表した。
新造船は坂出工場で建造し、2021年に竣工する予定。LPGを燃料とすることで、燃料油使用時に比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx) やCO2などの排出量を大幅に削減可能で、2020年1月から強化されたSOx排出規制に対応するほか、2022年に強化されるEEDIフェーズ3にも適応している。
また、上甲板にLPG燃料タンクを装備することで、貨物とは別に燃料用のLPGを積載することができ、LPG燃料タンクはカーゴタンクと配管で接続されるため、必要に応じてカーゴタンクからLPGを注ぎ足すことができる。
■新造船の主要目
全長:230.00m
幅:37.20m
深さ:21.90m
夏期満載喫水:11.60m
タンク容量:8万4000m3