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東計電算/ブロックチェーン技術で在庫管理プラットフォーム提供

2020年05月13日/IT・機器

東計電算とバイナリースターは5月13日、既にマーケットに広く普及している現物資産管理システム「PACS(パックス)」をベースに、ブロックチェーン技術を活用した拡張サービス「PACS Plus(パックスプラス)」の提供を5月15日から開始すると発表した。

既に実用化されているソリューションであるパックスプラスに対して、バイナリースターのこれまでに培ってきたブロックチェーン技術と実用化の知見を加えることで、在庫関連業務の現場とオフィス両面の業務効率を向上するプラットフォームの実現を目指す。

<機能の柔軟性 ~品目登録機能&在庫ステータス登録機能>
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パックスプラスは管理したい品目の種類が無限に登録可能。また、管理したい在庫ステータス(例, 貸出、返却、棚卸、仕掛品、修理など)もWeb管理画面で契約企業内で自由に追加変更可能。さらに、これらの在庫ステータスを設定したあと、iPhoneアプリでのメニュー作成も利用顧客により自由自在にメニュー位置の設定変更も可能。

また、パックスプラスには複数一括読取りと長距離読取りを特徴とした「カメレオンコード」を読取り部分の技術に採用している。この読取モードだけでなく、業務別シーンでの最適な自動認識技術活用マルチスキャニング機能を搭載。業務要件に応じてRFID、カメレオンコード、QRコード、バーコード、データマトリクス等の複数の個体識別シンボルに対応している。

要件に応じたコード提案をコンセプトとして本機能の搭載しているため、「RFID」×「カメレオンコード」といったように、複数の個体識別コードをハイブリッド運用することも可能だ。

<業務シーン別での最適な自動認識技術活用での運用実績>
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さらに、パックスプラス上で取得可能な実績収集データをブロックチェーンのプラットフォーム上で管理できる。ブロックチェーンインフラを含め、クライアント企業の要望に沿ったソリューションを選定。例として、「トレーサビリティ強化によるデータの透明性の確保」や「模造品対策を対象としたセキュリティ強化」など、幅広くブロックチェーン技術を活用できる。

ブロックチェーンビジネスハブとしてバイナリースターが持つ、国内外のブロックチェーンプロジェクトや開発企業との提携の下、業務改善に役立つブロックチェーン技術の選定や機能拡張を随時行っていくとしている。

今後の展望として、 ブロックチェーン技術そのものの進化を常に追いながら、このプラットフォームを軸にグローバル輸送ネットワークを意識した機能拡充を図る。税関向けに提出されている免税措置を受けるための書類をブロックチェーン上で管理するなど関連機関やそのシステムとの連携を通じて、ブロックチェーンを活用した業務ソリューションとしてパックスプラスを中長期的に進化させていく。

また、オフィス内のオペレーションとしても重要な業務中に発生するあらゆる実績証明・エビデンス保管にも対応するなど、現場の業務の目線からシステム機能拡充を共同で研究開発していく予定としている。

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