全日本トラック協会は5月13日、「第109回 トラック運送業界の景況感(速報)2020年1~3月期」を発表した。
業界の景況感は、「好転」とした事業者が7.5%(前回8.4%)、「悪化」とした事業者は67.9%(前回51.8%)で、判断指標は▲81.7となり、前回(▲52.3)から29.4ポイント悪化した。今後については、▲125.2(今回▲81.7)と大幅な悪化を見込んでいる。
運送形態共通の概況としては、実働率が▲55.5(前回▲28.7)、実車率が▲51.4(前回▲28.4)、採用状況が▲4.7(前回▲7.5)、雇用状況(労働力の不足感)が50.7(前回81.8)、所定外労働時間が▲47.7(前回▲30.6)、貨物の再委託(下請運送会社への委託割合)が▲28.2(前回▲14.1)、経常損益が▲58.1(前回▲36.2)に。
今後については、実働率▲95.7(今回▲55.5)、実車率▲84.7(今回▲51.4)、採用状況▲19.1(今回▲4.7)、雇用状況(労働力の不足感)36.8(今回50.7)、所定外労働時間▲75.3(今回▲47.7)、貨物の再委託▲48.6(今回▲28.2)、経常損益▲100.0(今回▲58.1)を見込んでいる。
運送形態ごとの状況と見通しは、一般貨物の輸送数量が▲63.1(前回▲41.6)、運賃・料金の水準が▲4.4(前回14.5)、売上高が▲57.6(前回▲36.0)、営業利益が▲64.0(前回▲38.9)に。
今後については、輸送数量▲105.6(今回▲63.1)、運賃・料金の水準▲26.3(今回▲4.4)、売上高▲102.5(今回
▲57.6)、営業利益▲104.8(今回▲64.0)を見込んでいる。
宅配貨物では、輸送数量が▲60.0(前回▲44.7)、運賃・料金の水準が26.7(前回52.6)、売上高が▲46.7(前回▲39.5)、営業利益が▲46.7(前回▲31.6)に。
今後については、輸送数量▲86.7(今回▲60.0)、運賃・料金の水準13.3(今回26.7)、売上高▲66.7(今回▲46.7)、営業利益▲66.7(今回▲46.7)を見込んでいる。
宅配以外の特積貨物では、輸送数量が▲124.1(前回▲88.3)、運賃・料金の水準が10.3(前回45.0)、売上高が▲110.3(前回▲63.3)、営業利益が▲96.6(前回▲73.3)に。
今後については、輸送数量▲144.8(今回▲124.1)、運賃・料金の水準▲13.8(今回10.3)、売上高▲144.8(今回▲110.3)、営業利益▲131.0(今回▲96.6)を見込んでいる。