食品卸の物流施設/新型コロナウイルスでガイドライン

2020年05月15日 

日本加工食品卸協会と日本外食品流通協会は5月14日、食品卸売業の物流センター・倉庫における新型コロナウイルス感染症感染拡大予防ガイドラインを策定した。

5月4日の新型コロナウイルス感染症対策本部で、業種・施設の種別ごとのガイドライン作成が決定し、策定したもの。

ガイドラインでは、食品卸売業の物流センターにおける新型コロナウイルス感染症の感染拡大予防を図る観点から、密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、密集場所(多くの人が密集している)、密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や発声が行われる)という3つの条件を避けるための取組、物流センターの規模や施設の配置の実情に応じて実施する際に参考とすべき取組を例示し、指針として示した。

事業を継続していく上では、従業員の健康の確保が不可欠なため、従業員の感染予防・健康管理を実施する上で取り組むべき事項について掲載した。

物流センターにおける感染予防対策として、物流センターには多数の関係者が訪れることから、規模や施設の配置などの実情に応じた効果的な対策を実施することにより、「三つの密」を避け、物流センターにおける従業員と関係者への感染拡大のリスクを下げることが重要としている。

物流センターは、換気の悪い密閉空間となることを避けるため、換気設備を適切に運転・管理し、室内の換気に努め、窓やドアを定期的に開放する。

社会的距離の確保として、人との接触を避け、できる限りマスクを着用し、マスクを着用しない場合にはできるだけ2mを目安に適切な距離を保って取引を行う。

通常の清掃に加え、物流センターの消毒等に関し、従業員と関係者のための手指の消毒設備を入口と施設内に必要に応じ設置。

トイレについては、トイレの蓋がある場合には蓋を閉めて汚物を流すよう表示し、多数の者が接触する場所は消毒を行うとともに、ハンドドライヤーのほか共通のタオルの使用は行わない。

鼻水、唾液などが付いたゴミの廃棄については、ビニール袋等に入れて密閉し縛るとともに、ゴミを回収する人はマスクや手袋を着用し、マスクや手袋を脱いだ後は、石けんと流水で手を洗う。

休憩スペースは感染リスクが比較的高いと考えられることに留意し、一度に休憩する人数を減らし、対面で食事や会話をしないようにする。

常時換気することに努め、共有する物品(テーブル、いす等)は、定期的に消毒し、従業員と関係者が使用する際は、入退室の前後に手洗いをする。

事業継続を確保するとともに、物流センターにおける感染拡大予防を確かなものとするためには、従業員の感染予防と健康管理の実施がそのための基礎となる。

従業員に対し、新型コロナウイルス感染予防に関する基本的な知識を周知し、感染防止策を徹底させるため必要な指導・教育を行う。

従業員によるマスク、フェイスシールド等の着用や、必要に応じ手袋の着用やこまめな手洗い、消毒を励行することにより、飛沫感染と接触感染の防止を図る。

従業員が業務において他の従業員や関係者との対人距離を確保できるよう、業務の方法や導線について点検するとともに、従業員自らが対人距離の確保に努めるよう指導する。

更衣室の管理は、多くの従業員が利用することに留意し、一度に入室する人数を減らし、密集・密接を防ぐとともに、窓やドアを定期的に開けるなど、室内の換気に努める。

職場において、従業員の日々の健康状態の把握に配意し、咳エチケットの徹底、従業員による体温の測定と記録の実施、発熱などの症状がある場合に所属長への連絡と自宅待機の徹底を図る。

発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が4日以上継続した場合(解熱剤を飲み続けなければならない場合を含む)や、息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)や高熱等の強い症状がある場合、高齢者や妊娠中の女性、基礎疾患(糖尿病、心不全、呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患など))がある方、透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤などを用いている方で、発熱や咳など比較的軽い風邪の症状がある場合は、従業員から所属長に連絡の上保健所に問い合わせる。

さらに、出勤時、トイレ使用後、施設への入場時における手洗い、手指の消毒、通勤時には、時差通勤や公共交通機関を利用しない方法の積極的活用、疲労の蓄積につながる恐れがある長時間の時間外労働等を避けるとともに、従業員1人1人が十分な栄養摂取と睡眠の確保を心がけるなど健康管理を行う。

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