ジャパン マリンユナイテッド(JMU)は6月2日、広島県の呉事業所で建造していた次世代省エネ型バルクキャリア「EMPRESS ZONDA(エンプレス ゾンダ)」を引渡した。
EMPRESS ZONDAは、フランスのダンケルク港要求を満足する最大船型のばら積み船で、SOxスクラバーの搭載によるSOx(硫黄酸化物)排出規制への適合や、バラスト水処理装置の装備などによるNOx排出規則Tier IIへの適合、EEDIのPhase2レベルを満足するなど、環境性能に優れた仕様となっている。
また、低抵抗・高効率を追求した最適船型や、独自の省エネデバイス「Super Stream Duct」「SURF-BULB」の最適化、電子制御エンジン、低摩擦塗料、大直径プロペラの採用によって、燃費性能を向上。
「LEADGE-Bow」と呼ばれる船首形状と、新騒音規則にも配慮した低風圧居住区を採用し、実海域性能も向上させている。
■EMPRESS ZONDA
全長:292.0m
幅:45.00m
深さ:24.55m
喫水:18.15m
載貨重量:18万2584トン
総トン数:9万3575トン
主機関:MAN-B&W 7S65ME-C8.5 ディーゼル機関1基
航海速力:15.05ノット
定員:25名
船級:DNVGL
船籍:パナマ