横浜冷凍(ヨコレイ)は10月8日、製氷事業への進出と長崎県平戸市に「平戸製氷工場 (仮称)」を新設すると発表した。
建設予定地の田平港は、好漁場である五島西沖海域の水揚港として知られ、巻き網の運搬船をはじめとする漁船が常に行き来している。船で水産品を運搬する際の鮮度保持には、氷を使用するのが一般的だが、以前、田平港にあった製氷工場は老朽化のため廃止しており、この地域から製氷企業の進出を切望されていたもの。
設備には、氷の製造、保管、販売まで全て完全自動化・無人化された製氷システムを導入し、冷媒には自然冷媒(NH3、CO2)を使用することで、24時間高品質な氷の生産・販売をするだけでなく、地球環境にも優しい製氷工場としている。
ヨコレイの吉川俊雄会長は「平戸製氷工場(仮称)は、完全無人・自動化された最新鋭の製氷プラントとなる。地区の漁業の活性化・発展に繋げたい」と述べている。
■平戸製氷工場(仮称)の概要
工期:2020年10月8日起工~2021年7月竣工
住所:長崎県平戸市田平町山内免 535-11.345-7. 345-1 の一部 (田平漁港隣接地)
構造:鉄筋コンクリート造 2階建て
敷地面積:1322m2(400坪)
延床面積:812m2(246坪)
建築面積:440m2(133坪)
製氷能力:日産 40t(20t×2基)
貯氷設備:300t
主な設備:ノンフロン自動製氷システム
高効率自然冷媒冷凍機
キャタピラー貯氷庫 他
竣工:2021年7月予定
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