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SAP、NTT/戦略提携し、サプライチェーン効率化サービス提供

2020年12月08日/IT・機器

SAPとNTTは12月7日、全方位的なパートナーシップ構築に向けて戦略的提携を拡大すると発表した。

両社は30年以上にわたり協業し、ハイブリッドITインフラ、セキュリティ、アプリケーション、プラットフォーム、マネージドサービスなどの統合ソリューションを顧客に提供してきた。今回、戦略的提携を拡大したことで両社がそれぞれの顧客、サプライヤー、共創イノベーターとしてサービスを提供することで、互いの能力や専門性のさらなる活用が可能になる。

これを受けて、両社はデジタルでつながるグローバルなバリューチェーンを構築し、リモートワールドやコネクテッドワールドを支援するソリューションの提供を行う予定。また、SAPのIoTやエッジコンピューティング、機械学習を含むインテリジェントな技術と、NTTのICT技術やグローバルなハイブリッドクラウド技術力を組み合わせ、これらコネクテッドバリューチェーンソリューションを共同開発・マーケティングを行うことで、顧客、サプライヤー、小売業者、製造業者、配送業者にわたって統一化、自動化された連携を可能にする。

このデジタルコネクテッドバリューチェーンは、パフォーマンスを改善し顧客体験を変革するもので、新たなビジネスモデルの構築につながる。データに対するリアルタイムのアクセスと分析により、企業がその情報を活用してサプライチェーン全体の俊敏性と弾力性を高めることが可能。

具体的には、「コネクテッドサイト」によって拠点内の備品資産の追跡、従業員の安全性向上、設備の信頼性向上、業務効率化が可能になる。「コネクテッドモビリティ」では、移動中の資産を追跡し信頼性の高い物流と安全な輸送を実現する。「コネクテッドプロダクト」では、製品トレーサビリティによってコンテナから個々の製品に至るまでのレベルで、エンドツーエンドのサプライチェーンを可視化することができる。

今回の戦略的提携の拡大について、SAPのクリスチャン・クラインCEOは「NTTとの新たな提携により、これまでにない形で両社が協力し、顧客の組織間だけでなくネットワーク内でも事業の変革ができるものと期待している。我々の顧客成功に向けたソリューションやサービスをベースに、両社で世界中の企業が弾力性や俊敏性を得られるよう支援していく」とコメント。

NTTの澤田純社長は「SAPとのグローバルなパートナーシップを再定義することで、完全なデジタル社会の実現に向けて大きな一歩を踏み出す。これにより、より良い未来を創造するためのさらなる協業が可能になる。SAPを戦略的パートナーとすることで、NTTのグローバルな産業別ソリューション、システムインテグレーション、ICTインフラ、マルチハイブリッドクラウド、セキュリティ、マネージドサービスと、SAPのトップクラスのアプリケーションとテクノロジーを組み合わせ、我々のイノベーションを加速することができる。今後は、両社の共同マーケティングの取り組みを通じて、最適化されたサービスを提供していく」と述べた。

 

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