YE DIGITALは6月25日、同社が提供する倉庫自動化に特化したWES「MMLogiStation」はシステム連携強化の一環でSAP Extended Warehouse Management(SAP EWM)との連携オプションを7月に発売すると発表した。
このオプションによりSAP EWMユーザーは在庫管理から出荷までのトレーサビリティを確保できるようになる。
SAP EWMは大企業やグローバル企業で広く採用されているSAP社のERP(統合基幹業務システム)の倉庫管理モジュール。SAP S/4HANAとの連携により、倉庫作業を生産現場や入荷/出荷の輸送管理と同期して、サプライチェーン実行の効率化を実現します。製造業、物流、小売りなど、業種を問わず幅広く導入されている。
「MMLogiStation」はSAP EWMの荷役単位(HU:Handling Unit)とシリアル番号による個々の製品単位での管理を実現し、トレーサビリティを確保できるようになった。なお、このシリアル番号による個々の製品単位の管理は、SAP EWM以外の他WMSとの連携においても実現可能だ。
今後、労働人口不足が進む一方で、物量が増える物流市場では「持続可能な物流」を実現することが重要。YEデジタルのWES「MMLogiStation」は、さまざまなシステムや機器と連携し、倉庫自動化やデータ管理を後押しする。これにより、サプライチェーン全体の効率化と透明性の実現に寄与するとしている。