アスクルは、事業所向け(BtoB)通販サービス「ASKUL」、および一般消費者向け(BtoC)通販サービス「LOHACO」の受注・出荷・請求処理を含むEC基幹システムを、顧客により高度なサービスを提供するため、現行のSAP社「SAP ECC」から「SAP S/4HANA」へバージョン移行した。
一般的に基幹システムの移行においては、すべての業務を停止するダウンタイムを少なくとも2~3日ほど設けて対応するケースが多い中、アスクルではデータ量やトランザクションが国内屈指の規模でありながら、サイト稼働を維持したままデータを正確に引き継ぎ、ダウンタイムを21時間に抑えて移行を完了した。
SAP S/4HANAは、企業の受注・出荷・請求・会計などの業務を統合して管理できるソリューションであり、部署ごとに分かれていた情報をリアルタイムに連携することが可能。これにより業務の正確性と処理速度が向上し、組織全体の業務最適化が期待されるため、今回の導入はアスクルのマーチャンダイジング、物流、顧客体験にわたるDXの推進基盤となり、さらなる業務改革および社会インフラとしての機能強化に向けた重要なステップと位置づけている。
長年にわたって蓄積してきたデータ量や業務プロセスの複雑さを踏まえ、綿密な準備と検証を実施してきた結果、24時間365日稼働するEC基幹システムにおける膨大な取引データとトランザクションを対象に、サイト稼働を維持しながらダウンタイムを21時間に収め、移行を完了できた。
アスクル/物流インフラ活用、ポカリスエットリターナブル瓶250ml実証販売