関通は12月22日、自社で開発・販売を行う倉庫管理システム「クラウドトーマス」(WMSトーマス)と、本年8月より関通の物流センターで稼働を開始した物流ロボット「Syrius AMR」(シリウス)とのAPIによるデータ自動連携を開始したと発表した。
シリウスとのAPIによる自動連携は、WMSトーマスが「日本初」(シリウスジャパン確認済み)となる。
WMSトーマスとシリウスの連携により、WMSトーマスから自動で出荷指示のデータが送られ、シリウスが持つ6個のコンテナとオーダーの紐付けを全自動にした。シリウスでは、ピッキング中のオーダーの状態を自動でトーマス側へ送ることで、シリウスでの作業中でもリアルタイムでデータの状況を確認することが可能となった。
なお、シリウスはピッキングエリアで作業者と協働でピッキングをする。作業者は商品ロケーションに到着しているシリウスのパネルを確認し、表示された商品を保管棚から探してシリウスが持つコンテナに入れる。商品のピッキング完了後、シリウスは次のピッキングエリアへ向かう。シリウスは、自ら撮影を行った画像を AI で解析することにより自らの位置を認識し、複数のシリウスが倉庫内で直接それぞれの位置情報を通信によって共有し、自らの動きを決めることにより、指令を出す上位の情報システムが不要となっており、既存倉庫にも導入しやすいことが特徴。
また、WMSトーマスとは物流センター内に保管されている商品(在庫)の数を正確に把握するとともに、庫内業務の効率化を図るためのソフトウエアで、「クラウドトーマス」として外販している。また、WMSトーマスは、関通が、35年の物流サービス事業で培ったノウハウを活かし、自社開発した倉庫管理システムで、システム会社ではなく、物流現場のプロとして顧客の現場への導入を行っている。リリースから3年余りで、およそ100社以上の企業に選ばれている。