日本郵船は2月8日、同社初となる、LPG(Liquefied Petroleum Gas、液化石油ガス)も燃料として使用できる二元燃料エンジンを搭載したVLGC(Very Large Gas Carrier、大型LPG運搬船)2隻を、川崎重工業へ発注したと発表した。
今後、両船は同社坂出工場にて建造され、いずれも2022年の竣工を予定している。
この発注船は、LPGを燃料として使用する場合、同社従来船の燃料油焚きに比べ、排気ガス中の硫黄酸化物(SOx)が85%以上、二酸化炭素(CO2)が15%以上削減されることになる。
これは、2020年1月から強化されたSOx排出規制のみならず、竣工時のCO2排出量規制であるEEDIフェーズ3にも適合している。また、この船はデッキ上に燃料タンクを装備することで、貨物とは別に燃料用のLPGを積載することが可能で、船の大きさを維持しながらも、LPG燃料による航続距離の伸長を実現している。
■本船概要
全長:約230.00m
型幅:37.20m
深さ(型):21.90m
夏期満載喫水(型):11.60m
積載容量:約8万6500m3(うち、デッキタンク容量 2500 m3)