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日本郵船/バイオ燃料を補油し、インド洋で試験航行成功

2021年06月29日/3PL・物流企業

日本郵船は6月29日、同社が運航するばら積み船「FRONTIER JACARANDA(フロンティア ジャカランダ)」が、世界的な鉱業会社アングロ・アメリカン社と、バイオ燃料を供給する豊田通商ぺトロリアム社の協力のもと、6月にシンガポール港でバイオ燃料を補油し、南アフリカのサルダナベイまでの航路で試験航行に成功したと発表した。

<シンガポール港でバイオ燃料を補油>

<位置図>
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同社によるバイオ燃料での試験航行は、2019年にばら積み船「FRONTIER SKY」(フロンティア スカイ)がロッテルダム港で行って以来、2度目となる。

今回補油されたバイオ燃料は、シンガポールで収集し精製された廃食油を原料しており、廃棄処分予定とされていたものを新たに環境に配慮し再生・利用することから、循環型経済にも対応している。

同社は、世界最大の燃料補油港であるシンガポール港において、今後もバイオ燃料の試験運行を重ね船舶の代替燃料への転換を加速する事で、海運業界における脱炭素化に貢献するとしている。

なお、バイオ燃料とは、再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料にする燃料。燃焼時に二酸化炭素(CO2)を排出するものの、原料となる植物はCO2を吸収してバイオマスを再生産するため、そのライフサイクルCO2排出量は実質ゼロとみなされることから、「カーボンニュートラル」を実現する化石燃料の代替物として注目されている。さらに、硫黄酸化物の排出が極めて少ないことから船舶燃料油の硫黄分濃度規制にも対応できる。

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