近鉄エクスプレスは7月14日、日本財団の人道支援活動に協力し、インド・マニプール州向けに酸素濃縮器の輸送を行ったと発表した。
輸送したものは、エア・ウォーター・メディカル社製の酸素濃縮器「小夏3SP」100台であり、同社はインド・マニプール州内指定地まで配達した。
マニプール州はインド最東部のバングラデシュ/ミャンマー/ブータンに囲まれた地域で、輸送方法について検討を重ねた。
デリー空港からマニプール州までは陸路で2500km あり、丘陵地、蛇行路、雨季のため路面状況が悪化している状況に鑑み、当初はインド国内の転送においても最寄り空港までの空輸を検討したが、国内線使用によるダメージや紛失リスク、リードタイム管理の観点から、デリー空港からの陸路輸送を選択した。
6月21日に ANA機便で日本を出発し、同日デリー空港へ到着、トラックに積み替えられた酸素濃縮器は24日にデリーを出発した。輸送の間、同社にてGPSによるモニターを続け、29日に無事マニプール州の最終配送先への配達を完了した。
同社は、今後も新型コロナウイルス感染症の早期収束に向け、エッセンシャルビジネスを担う物流企業として、その使命を果たしていくとしている。