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福岡県/FCトラック普及へ、物流事業者と輸送実証

2021年07月21日/IT・機器

福岡県は7月21日、同県トラック協会と連携し、県内の全水素ステーションを活用したFCトラックの輸送実証を8~12月にかけて実施すると発表した。

<輸送実証で使用するトヨタ自動車のFCトラック>
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輸送実証ではトヨタ自動車から市販化前のFCトラック1台を借り受け、県トラック協会会員の4事業者(久留米運送、戸畑物流、福岡運輸、福岡食品サービス)が、実際の業務にFCトラックを活用し、パン・弁当等のチルド製品や日用品、建材等の雑貨を運搬。利便性の高い輸送ルートや、製品の品質管理の実用性、運転の快適性等について検証するとともに、CO2削減量や燃費のデータを取得する。

実証で得た実証参加企業の声はトヨタ自動車と共有し、FCトラックの市販化を後押しするほか、FCトラックの導入メリットやCO2削減量等のデータを運送事業者に周知することで、市販化後の普及促進につなげる。

これらの取り組みによってFCトラックの物流業界への普及を促進し、CO2排出量削減の実現を目指すとともに、県が推進するFCモビリティの普及と水素ステーションの整備・活用につなげ、脱炭素社会の実現を目指していく。

■各事業者による輸送実証内容
「戸畑物流」
実証時期:8月
輸送製品:雑貨(日用品等)※常温
輸送ルート:自社倉庫→ホームセンター
輸送地域:北九州圏域

「久留米運送」
実証時期:9~10月
輸送製品:雑貨(建材、部品等)※常温
輸送ルート:自社配送センター~企業等間
輸送地域:筑後、福岡圏域

「福岡食品サービス」
実証時期:10~11月
輸送製品:食料品(パン、弁当等)※冷蔵
輸送ルート:製造会社→スーパー
輸送地域:福岡圏域

「福岡運輸」
実証時期:11~12月
輸送製品:食料品(生鮮品、加工品等)※冷蔵
輸送ルート:製造会社→仲卸業者
輸送地域:筑豊、福岡圏域

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