中・大型商用車向けオートマチックトランスミッション(AT)の世界最大手メーカーアリソントランスミッションの日本法人アリソンジャパンは7月26日、日野自動車製豪州向け大型トラック日野700シリーズのFS、FYならびに新モデルFHとFRにアリソンの3000シリーズ(TM)および4000シリーズ(TM)が採用されたことを発表した。
<日野自動車製 豪州向け大型トラック日野700シリーズ FS 写真提供日野自動車>
日野700シリーズは、これまで13リッターエンジンのみの設定だったが、新たに9リッターのA09Cエンジンが追加設定され、A09Cエンジン搭載モデルに6速のアリソン製フルオートマチックトランスミッションが設定された。
豪州向け日野700シリーズは全モデルでEuroVIに適合しており、エンジンの小型化でもトルクコンバーターによるトルク増幅効果でスムーズかつ力強い発進性能を発揮する。
また、日野700シリーズFH、FS、FRはエアサスペンションも選択可能で、滑らかな変速を実現するアリソン製ATの選択と合わせて、より繊細な輸送を必要とする配送車などへの導入が期待される。
トルクコンバーター付きアリソンATは、優れた発進性能のみならず、Continuous Power Technology (TM)により、滑らかなシフトチェンジが可能となり、間断なくトルクをタイヤに伝達することで、高効率な走行性を実現している。
また運転ストレスが軽減される操作性、安全性の高さがドライバーから評価され、さまざまな業界の顧客から生産性の向上に関するフィードバックが寄せられていることから、豪州市場ではアリソン製AT搭載車の販売が増加している。アリソンATが設定される4モデルは、配送車、塵芥収集車、ミキサー車、トレーラーなど幅広い業種、用途での利用を想定。
今後、乗用車市場と同様に、グローバルな商用車市場でも2ペダル化が進むと見られており、アリソンはこれからも世界の商用車メーカーと協力し、優れた技術力と製品で、顧客の生産性向上に寄与していくとしている。