LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





鴻池運輸/4~6月、利益率改善で大幅増益

2021年08月11日/決算

鴻池運輸が8月11日に発表した2022年3月期第1四半期決算によると、売上高719億900万円(前年同期比1.5%増)、営業利益30億6500万円(3.8倍)、経常利益35億1500万円(2.5倍)、親会社に帰属する当期利益27億3300万円(2.75倍)となった。

生産・物流へのコロナ影響が軽減したことに加え、鉄鋼関連での高炉バンキング解除等があり、売上高は増収となり、昨年2月より取り組みを開始した「構造改革プラン」、今年4月よりスタートした
「2022年3月期方針:利益率の改善」に取り組んだ結果、社員の多能工化を含めた配置転換、適正単価の収受、業務効率化等により、大幅増益を実現した。

セグメント別では、複合ソリューション事業は、収益認識に関する会計基準の影響(△22億9100万円)はあるものの、コロナ影響の軽減、新たに開設した安曇野流通センターの寄与等による取扱量回復。

鉄鋼関連では自動車向けを中心とする得意先生産量回復等により売上高450億2000万円(前年同期比4.0%減)、利益は増収効果に加え、取扱量の回復、業務効率化、空港関連他における要員のグループ内配置転換を積極的に推進(1Q累計実績:延べ15,861名)した結果、30億1500万円(105.2%増)と大幅な増益となった。

国内物流事業は、コロナ影響で減少していた取扱量の回復により、売上高125億9500万円(3.2%増)、利益は、増収効果に加え適正単価の収受と業務の効率化等により収益改善に努めた結果、7億8700万円(67.9%増)。

国際物流事業は、収益認識に関する会計基準の影響(△12億2500万円)はあるものの、航空・海上貨物運賃の高止まりや、中国・ASEAN地域での物流取扱量の緩やかな回復等により、売上高142億9300万円(21.6%増)、利益6億8500万円(110.3%増)。

通期は、売上高2800億円(4.2%減)、営業利益65億円(62.6%増)、経常利益68億円(27.6%減)、親会社に帰属する当期利益46億円(4.9%減)を見込んでいる。

関連記事

決算に関する最新ニュース

最新ニュース