三菱ふそうトラック・バスは11月1日、国土交通省にスーパーグレートのリコールを届け出た。
不具合の部分は電気装置(ASAM:Advanced Signal and Actuation Module)。
大型トラックにおいて、ASAM(電装品を統合管理する機器)の制御プログラムが不適切なため、1.機械式自動変速機の大型トラックにおいて、突然エンジンが停止し、ライトスイッチをオート位置で使用していた場合は前照灯が消灯する等の不具合が生じるおそれがある。また、ASAM にハーネスを追加した車両は、エンジン始動時にオルタネータの警告表示がされるおそれがある。
2.緊急制動表示灯(ESS:Emergency Stop Signal)作動時の点滅回数が保安基準の定める回数より少なく、トラクタ車においては、トレーラ側の方向指示器に球切れが生じてもメータークラスタ上の方向指示器の点滅周期が変化しないため、運転者席で方向指示器の作動状態を確認出来ない。
1.については、全車両、ASAMの制御プログラムを対策品に書き換えると共に、ASAM からオルタネータ間に追加したハーネスを切断する。また、対策品の制御プログラムに書き換えた車両は、架装用予備電源の仕様が変更になることから、架装物の機能が正常に作動しなくなるおそれが
あるため、架装用配線の回路を変更する。
2.については、全車両、ASAM の制御プログラムを対策品に書き換える。
リコール対象車の台数は計9543台。不具合の件数は1.が14件、事故はない。
■型式等は下記URLを参照
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001429750.pdf