JR九州とJR西日本は11月15日、初の貨客混載の事業化として、特急と新幹線を乗り継いで、カニを輸送すると発表した。
JR九州は、 九州新幹線(博多駅~鹿児島中央駅間)で、 2021年5月18日より未活用スペースを使用した荷物輸送サービスを実施している。
このたび、 山陽・九州相互直通新幹線でも貨客混載事業を開始するもの。今回は、 国内有数の水揚げ量を誇る、 山陰の冬の風物詩・鳥取県境港産のズワイガニ(松葉ガニ)を米子駅から鹿児島中央駅まで、 生きたままの状態で即日輸送する。到着後、鹿児島中央駅直結「アミュプラザ鹿児島」内店舗にて即売を行う。
輸送日は11月19日、輸送ルートは、米子駅⇒岡山駅⇒鹿児島中央駅となる。輸送列車は、特急「やくも14号」 (米子駅11:25発⇒岡山駅13:38着)「さくら557号」(岡山駅13:52発⇒鹿児島中央駅17:10着)。
輸送・販売商品は、境港産タグ付き 「活け松葉ガニ(雄ズワイガニ)」 など(発泡スチロール箱への氷詰めによる保存)。
なお、JR九州及びJR西日本では、 山陽・九州新幹線を直通運転する新幹線「さくら」「みずほ」を活用した法人の顧客向けの貨客混載事業を開始。新幹線輸送により、例えば、鮮度が命の鮮魚や朝どれの野菜、消費期限が短い商品などを九州エリア~関西エリア間で鮮度を維持した状態で輸送することできる。新幹線を活用することで新たな物流ネットワークを作ることが可能となったとし、利用申し込みや問い合わせを受け付けている。