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商船三井ほか/国内初のメタノールを燃料とする内航タンカー開発

2022年03月11日/IT・機器

商船三井、商船三井内航、阪神内燃機工、村上秀造船、新居浜海運、田淵海運の6社は3月11日、メタノールを舶用燃料に使用するエンジン搭載の内航タンカーの開発を通じて環境負荷低減を目指す戦略的提携に合意したと発表した。

<業務提携における各社役割>
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また、この船の開発に関しては経済産業省および国土交通省公募の「AI・IoT等を活用した更なる輸送効率化推進事業費補助金(内航船の革新的運航効率化実証事業)」の採択を受けることが決まり、2024年の竣工を目指している。

メタノールは、現在の主たる船舶燃料である重油と比較し、メタノール燃焼時の硫黄酸化物(SOx)排出量を最大99%、粒子状物質(PM)排出量を最大95%、窒素酸化物(NOx)排出量を最大80%、二酸化炭素(CO2)排出量を最大15%削減できる。常温常圧の液体燃料として極めて優れた特性を持っており、環境にやさしい燃料として商船三井グループで運航する4隻を含めて外航船で広がっているが、内航船ではこの船が初めてになる。

また、メタノールは、CO2と水素を原料として製造できることから、将来的には、CO2の回収・輸送事業を活用し、洋上風力や波力など再生可能資源に由来する電力を利用した水素と合成して製造することも可能になる。そのメタノールを燃料として再利用すれば、環境循環型のビジネスモデルを構築でき、排出される正味のCO2を削減できる。

提携6社は、それぞれが強みを持つ技術、ノウハウ、ネットワークを集結して、低・脱炭素化社会の実現を目指す。

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